双葉に咲いた、ニセモノ双子。

人形が、赤黒いひとつを残して全て潰れてしまう。

ぐちゃりと潰れた人形は、もうぴくりとも動いていなかった。



「しかし、ひとりの少女は、能力を使い、生き延びていました」



潰れた人形たちの間から、ひとつの人形が這い出てくる。



「少女は少年に怯え、身を隠しました。最後、目に映った赤は、少女を狂わせるものになってしまったのです」



人形が、ぼんやりと姿を薄れさせて消えていく。



「終わりのない怯えは、いつまでも少女を震えさせました……おしまい」



少女の一言で、全ての人型が地面に溶けるように消えていく。

わたしたちも、一気に現実へと引き戻された。



「……これがとある一族の末路、ひとりを残しての全滅。そして、あたしがとある一族の生き残り……神楽(かぐら)(あかね)