双葉に咲いた、ニセモノ双子。

女の子が指さしたのは、心乃華の瞳。

赤……か。

確かに、誘拐されたと聞いたのは赤のワンピースを着た女の子だった。



「ねぇねぇ、君って最近言われてる誘拐犯?」

「んー、言われてるかどうかは知らないけど、最近誘拐してるのはあたしだよ!」



じゃあ、わたしたちは大当たりを引いたのか。

心乃華も、どこか嬉しそうだ。



「じゃあさ、他の子はどこにいるのかわかる?」

「うんうん、もちろんっ! 君たちにも、案内したかったんだー! そのために呼んだんだった!」

「案内してくれるの?」

「えっへへー! もちろん!」



女の子は明るく笑いながら、わたしたちに背を向けて歩き出す。

わたしは心乃華に攻撃するか目で聞くけど、心乃華は小さく首を振る。

今じゃないのか。

わたしたちはそのまま、女の子についていった。