双葉に咲いた、ニセモノ双子。

瞼を開ける。

目を閉じたまま、光も温度もなにも感じない場所を通って少し。

わたしは心乃華と一緒に、真っ暗な空間に来ていた。



「ここはどこだろうね? 心乃花!」

「わたしもわかんないや、心乃華!」



いちおうの演技。

軽く首を傾げながら、あたりを見渡した。

どこまでも黒い空間、さっき入った影みたい。

遠いも近いもわからなくて、自分が立っている地面を見ることすら叶わない。



「あれれー? ふたりもいるっ!」

「「わっ! びっくりしたー!」」

「ありゃりゃ? ごめんねーっ!」



周りを見ていると、急に人が現れた。

わたしたちと同じか、それよりも少し上くらいの年齢だろうか。

真っ黒な服を着ていて、黒髪も相まって顔だけが空間に浮いているみたいだ。