双葉に咲いた、ニセモノ双子。

黒瀬は少し考えてから、なにか納得したように頷く。

そのまま、手帳に書いて渡してきた。



「小鳥遊の連絡先だ。私は忙しいことが多いのでな」

「「「は〜い! わかりました! ありがとうございますっ」」



わたしが代表して、小鳥遊の連絡先を受け取る。

無くさないよう、しっかりと鞄にしまった。

そのまま、軽く頭を下げる。

と同時に、小鳥遊の声が路地裏に響き渡る。



「黒瀬さ〜んっ!! これ、重すぎて動かせないっす! 硬くて壊せもしないし、助けてくださ〜い!」

「……小鳥遊か」



黒瀬は小さくため息をついて、わたしたちの方を向く。



「今日はもう帰ってくれ。少し、長くなりそうなのでな」

「はいっ、わかりました!」

「それでは、また明日!」



わたしたちは、大きく元気に手を振りながら、路地裏から出ていった。









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