双葉に咲いた、ニセモノ双子。

心乃華が嫌がらせのためにおじさんと呼ぶと、小鳥遊はあからさまに反応する。

さすがに、見た目二十代でおじさんとは言われたくないのか。

少しだけしょんぼりとした顔で、名前を名乗る。



「えーと、いちご飴いるっすか? 双子ちゃん。ついでに色々買ってたんで……ついでにおじさん呼びはやめてもらえると嬉しいっす」

「いいの? ならもらっちゃう!」

「ありがと、小鳥遊さんっ」



わたしがおじさんと呼ばずにそういうと、小鳥遊は少しホッとしたような表情になる。

そのまま、軽くわたしたちに手を振りながら、再び氷の檻の方に向かっていく。

それを見送っていると、黒瀬がわたしたちに話しかけてきた。



「小鳥遊は優秀だが、それでも調査には少し時間がかかる。今日は帰っておいてくれ。結果はまた連絡する」

「は〜い! あ、そうだ! 連絡先をくださいな!」

「そうだね! なにか伝えたいことがあった時とか、わからないと困るもんっ」

「ふむ、そうだな……わかった、渡しておこう」