双葉に咲いた、ニセモノ双子。

「逃げられないよ、犯人さん!」

「燃えちゃう前に、降参しちゃいなよ!」



炎の熱気が、ここまで伝わってくる。

犯人はもっと熱いだろう。



「ックソが!! なんで壊れねぇんだよッ!!」

「「降参? 負けを認めちゃう?」」

「ああそうだよだからさっさとこれを消せ!!」

「はーい! 犯人一名さま、捕獲完了です!」



心乃華が炎を消して、わたしが氷で檻を作る。

暑すぎたこの場所を冷やすには、少し冷たすぎるくらいがちょうどよい。

ジメジメとしていたおかげか、十分すぎるほどの檻ができた。



「それで、黒瀬さーん!」

「近くにいますかー?」



さっき暴れすぎた分、いつも以上に明るい演技をしながら聞いてみる。

少し待つと、広い道の方から黒瀬がやってきた。