双葉に咲いた、ニセモノ双子。

「心乃花、あっちに面白そうなお店があるよ!」

「ほんと? わぁ、気になる!」

「えへへ、期待しちゃってよ!」



心乃華はわたしに笑顔を見せて、噴水の縁から勢いよく飛び降りる。

わたしも、心乃華に引っ張られるようにしながら立ち上がった。



「どっちどっち?」

「こっちだよ!」



そう言ってわたしの手を引っ張る心乃華は、ずっとひとりの男性を見つめている。

少し怪しまれてもいいから、必ず特能警察に入りたいということだろう。

どこまでも、復讐のことしか考えていない……

だけど、そんな心乃華だからわたしは一緒にいる。

新しく、生きる意味を教えてくれたから。



「心乃華、あれかな?」

「うん、そうだよ! とーっても、面白そうでしょ!」

「そうだね……面白そうっ」