双葉に咲いた、ニセモノ双子。

「心乃花! あれ、とっても美味しそうだね!」

「うんっ、買っちゃおうかな?」

「う〜ん、でもお小遣い少ないもんねぇ」



私が指さした、いちごのシェイク。

値段は八百円……少し高いが、楽しんでいる双子を演じるには、いい小道具だ。

それに、カップの周りが結露しているから、心乃花の能力を上げることができる。

……犯人を捕まえたら、経費で落とすことができるか?

わたしたちはそう考えて、シェイクを売っているキッチンカーに並ぶ。



「わ〜!! とっても美味しそう!!」

「うんうんっ、ちょっとした贅沢だぁ……!!」



シェイクを受け取って、さっそくストローを口に入れる。

甘い……わたしには少し、合わないな。

だけど、楽しんでいる演技をするために、一口二口と飲み込んだ。