転生者公爵令嬢は王太子相手に商売で無双する。王太子妃なんかお断りイケメン執事の方が好みです

蒸気機関車の方は思ったよりも多くの出資希望者が現れて第一次募集は発表から1カ月で締め切られた。

主に領地を通る貴族が手を上げたが関係のない貴族達や商人達も目端の利くものはすぐに応募した。

最初から複数の路線を走らせるのはリスクがあるので、第二次、第三次まで路線図は最初に計画されたがまず第一次の路線の完成を目指した。

そうしてその間にもジュリエッタとトスの結婚式があり、王太子殿下の婚約も調い祝いの夜会やら皆それぞれ忙しく充実した日々を過ごした。

トスとジュリエッタの結婚式には王太子殿下も出席いただいたので、それは豪華なものになったのだ。

結婚式にジュリエッタの着たドレスは母とジュリエッタが二人で考えたデザインだったのだが、コルセットやパニエを着用しないシンプルなデザインのドレスで、そのデザインもその後大流行した。

母はウエデイングドレスのデザイナーとしても名前を馳せるようになった。

そして事業締結後3年半、シュバイツァー王国に初めての汽車が走り出した。

王家の避暑地として有名な湖のある美しい領地の端を通ってメロウ領までそこから東に港の近くまでと、もう1本の路線は王都から西に進路を取り3つの領地を通り隣国にいづれは線路を伸ばす目的で最終地は国境の手前の村まで続くこの2路線がまず開通した。

特別車両は王家とメロウ家だけが使えるもので、使う時のみ連結すればいいと思っていたのだが、他国の要人の視察にフル活用になっていた。

1等客車は内装も豪華でテーブルやソファーがあって椅子もゆったりとしたソファータイプのものが作り付けになっている。

定員は最高10名1車両としての販売だ。トイレもついている。

2等客車は各4人掛けで仕切られており、各仕切ごとの値段になるので一人で利用しても4人で利用しても同じ金額だ。

3等客車は両サイド6人掛けで仕切られており座席は狭い。一つの座席ごとの販売になる。

2等客車と3等客車の間にトイレが2カ所ついている。トイレを使うには使用料がいる。

こんな細かいことを決めたのは、ジュリエッタだった。

各車両の等級や内装、客車を号数で区別するなどもジュリエッタの案だった。