転生者公爵令嬢は王太子相手に商売で無双する。王太子妃なんかお断りイケメン執事の方が好みです

「よく来てくれたね二人とも、僕の方でも僕の側近や侍従と色々調べてみて、この話受ける事にした。王家の方は僕主体の事業となる。国王陛下にも賛成して頂いた。とても楽しみにされている。よろしく頼む」

まじか2!殿下が頭を下げられた。あわてて二人は立ち上がり揃えて頭を下げた。

「「こちらこそよろしくお願いします」」

「うん、僕もワクワクしているのだ。蒸気船を作った技術者にも聞いたらピストンを回す原理をジュリエッタと擦り合わせをしたいけれど十分に可能だと言って彼らもすごく乗り気なのだ。画期的な乗り物がこのシュバイツァー王国に誕生すると皆声を揃えて発案者のジュリエッタをほめていた。元をただせば水車小屋の水の力で歯車を回す原理と繋がっているのだと思うと言っていたぞ」

「そうですね。仕掛けは違いますが蒸気の力を圧縮してピストン運動をさせてそれで車輪を回すのです。これは蒸気船と同じ仕組みです。ただ汽車は小さいのでその辺が複雑かも知れません。一度模型を作って貰いましょう」

そうしてメロウ公爵家と王太子殿下が代表となる王家との蒸気機関車の共同事業が走り出した。

まず事業提携の契約書を交わさなければならない。

事業が公表されるまでは水面下での話し合いとなる。

線路用地の買収も公表されてからでは地価が上がる可能性があるからだ。

そしてすぐに契約は躱されて水面下で色々な事がスタートしていった。

その途中で生み出された色々な技術が、波及して思わぬ副産物を生みだした。

硬度を持った鉄や錆びにくい鉄、そういうものを薄く延ばす技術などが生まれて多くの産業や物つくりに波及していった。

そう言う副産物までメロウ家と王太子殿下の利権となったが、メロウ家も殿下も産業の発展には利権で縛るよりオープンにした方がいいとした。

またそれを開発したのは技術者なのだから彼らにもお金が回るような仕組みを取った。

さびにくい鉄を薄く延ばすことができるようになって、ジュリエッタは念願だったリングファイルと穴あけパンチを作った。

ファイルは表紙と裏表紙は分厚い紙で作ったのだが、これで膨大な書類が整理しやすくまた見やすくなったのでお目当ての書類を取り出しやすくもなった。

一番喜んだのは王宮の事務官達だろう。

毎日たくさんの書類の仕分けに専用の人が何人もいたのだが、一人いれば十分になった。

各自がファイルしていけばいいのだから、余った人員は王宮の手の足りない所に回されてみんな仕事がはかどったと大喜びだった。

勿論抜け目のないヤングマンが特許を申請したのは言うまでもない。特許の管理だけでも大変なのに…

ヤングマンはメロウレストランの料理やスイーツにまで特許申請していたのだ。

後から聞いて驚いた。今ジュリエッタは何個の特許を持っているのか正式には把握していない。

全てヤングマンが管理している。