トスは他の男や王太子殿下を警戒しすぎて疲れてしまっていた。
馬車の中でぐったりするトスを心配してジュリエッタが熱でもあるのかと聞いてきた時、
「お嬢様のドレスがきわど過ぎて他の男と躍らせないようにするのに気を張っていて疲れました。王太子殿下が近づいてきた時にはどうしようかと思ってまたダンスに誘ってしまいました。何度も躍らせてすみませんお嬢様も疲れたでしょう」
「そうなの、でもトスの手が背中の素肌に触れてちょっとドキドキして倒れそうだったの。今度はこんなに露出しないドレスを作ってもらわなくっちゃね。トスの心労がはんぱないわね。うふふ」
「うふふじゃないですよ。お嬢様の素肌に触っていいのは俺だけなのですから…」
思わず独占欲全開の発言をしてしまって、トスは真っ赤になってしまった。
それを聞いたジュリエッタも真赤になっている。
その後の馬車の中は真っ赤な顔をした2人は無言でお互いちらちらと相手をうかがうばかりだった。
ジュリエッタは“何の拷問なのだこれは”といたたまれない雰囲気の中、トスのまるで俺のものだと言わんばかりの発言に胸は高鳴るばかりで、心臓があまりにどきどきしすぎて口から飛び出してきそうだ。
早く公爵邸につかないとこのまま憤死しそうだ。
屋敷についてもさっさと馬車から降りられない2人に、外からドアを開けた従僕が真赤な二人に気が付いて
「あのお二人ともお顔が…」
と言いかけた従僕を遮りはっとなったトスが、慌てて馬車から降りてジュリエッタに手を差し出す。
「ありがとう」
そう言って何とか馬車を降りてふらふらと玄関に入って行った。
トスもジュリエッタの背中を見送りながら、ちらりと見える素肌の絹のような手触りを思い浮かべてまた一人で真っ赤になってしまっていた。
馬車の中でぐったりするトスを心配してジュリエッタが熱でもあるのかと聞いてきた時、
「お嬢様のドレスがきわど過ぎて他の男と躍らせないようにするのに気を張っていて疲れました。王太子殿下が近づいてきた時にはどうしようかと思ってまたダンスに誘ってしまいました。何度も躍らせてすみませんお嬢様も疲れたでしょう」
「そうなの、でもトスの手が背中の素肌に触れてちょっとドキドキして倒れそうだったの。今度はこんなに露出しないドレスを作ってもらわなくっちゃね。トスの心労がはんぱないわね。うふふ」
「うふふじゃないですよ。お嬢様の素肌に触っていいのは俺だけなのですから…」
思わず独占欲全開の発言をしてしまって、トスは真っ赤になってしまった。
それを聞いたジュリエッタも真赤になっている。
その後の馬車の中は真っ赤な顔をした2人は無言でお互いちらちらと相手をうかがうばかりだった。
ジュリエッタは“何の拷問なのだこれは”といたたまれない雰囲気の中、トスのまるで俺のものだと言わんばかりの発言に胸は高鳴るばかりで、心臓があまりにどきどきしすぎて口から飛び出してきそうだ。
早く公爵邸につかないとこのまま憤死しそうだ。
屋敷についてもさっさと馬車から降りられない2人に、外からドアを開けた従僕が真赤な二人に気が付いて
「あのお二人ともお顔が…」
と言いかけた従僕を遮りはっとなったトスが、慌てて馬車から降りてジュリエッタに手を差し出す。
「ありがとう」
そう言って何とか馬車を降りてふらふらと玄関に入って行った。
トスもジュリエッタの背中を見送りながら、ちらりと見える素肌の絹のような手触りを思い浮かべてまた一人で真っ赤になってしまっていた。



