転生者公爵令嬢は王太子相手に商売で無双する。王太子妃なんかお断りイケメン執事の方が好みです

そしてここ公爵家の応接間で、知らせに来てくれた王宮の事務次官から詳細を聞かされていると言う所だ。

母親は気が動転して倒れてしまった。

いましがた侍女に連れて行かれた。頼りになんかなりゃあしない。

遺体は2日後にここに搬送してもらえるそうだ。

侍従の遺体は彼の実家に搬送される。

職務中に亡くなったのだから公爵家としては見舞金を送らなければならないだろう。

国から支給される父親の見舞金をそっくり侍従の家族に支払うように決めたのはジュリエッタだった。

遺体が帰って来るまでに葬儀の手配をしなければならない。

それは我が家の優秀な執事が万事抜かりなくやってくれるだろう。

ジュリエッタの弟つまり次期公爵はまだ8歳そしてジュリエッタは15歳になったばかりまだ王立貴族学院にあと3年は通わなければならない。

この国の成人は18歳だ。そして跡継ぎに男子がいる限り女性はその地位を継げないのだ。結婚して夫が爵位を継ぐことはできるが…

この秋やっと高等部に上がり、そして弟のエドガー・ボンド・メロウは初等部に入学したばかりだったのだ。

とにかく弟が成人するまでの10年間は今メロウの領地で悠々自適にのんびり田舎暮らしを楽しんでいる父親の弟のマイケル叔父に公爵を継いでもらわなければならない。

叔父は結婚もしていないしその予定も無い。

とにかく父の葬儀に飛んできたマイケル叔父にそう提案すると、ぶるぶると顔を横に振るばかり。

その度に頬とあごの下のお肉がプルンプルンと揺れて、笑いをこらえるのに必死なジュリエッタは父の葬儀の席なのになんと不謹慎なのか“パパごめんしてね”と心の中で謝った。