転生者公爵令嬢は王太子相手に商売で無双する。王太子妃なんかお断りイケメン執事の方が好みです

ジュリエッタは公爵家が追徴金を払い終えたらみんなのお給料を上げて人も雇う事を一つの目標にもした。

そしてヤングマンに木工が得意な人に頼んで図面通りの物を作ってくれるようにお願いした。

始めてここに来た時にヤングマンが必死で計算していたのを見て、そろばんを思い出したのだ。

だがこれはそう簡単にはいかないと思い、まずはアクセサリーを優先したのだが、領地に行っている間にサンプルを3個ほど作って貰う事にしたのだ。

実物が無いと説明できないし、これで多分ひと財産作れるはずだ。

ジュリエッタは前世ではそろばん1級の腕前だったのだ。

この時代皆計算は大変だ。特に国家予算クラスの計算はどのようにしているのか空恐ろしくなる。

掛け算割り算の元となる九九もジュリエッタは習った記憶がない。

ソロバンの件はヤングマンは半信半疑ながら了承してくれた。

構造は実にシンプルなのでそんなに作るのは難しくない。

微妙な調整は領地から帰ってからする事にして、ヤングマンにはとても画期的な物だと言っておいた。

そしてあくまでも内緒で作って欲しいとお願いした。

たぶん誰も見た事が無い物で使い方も教えて貰わなければ理解できない物なのだから、誰かに見られたところで問題はないのだが、ちょっと思わせ振りに言っておいた。

ジュリエッタが次に何を考え付くのかヤングマンはこの所楽しみで仕方が無いようなのだ。

ついこの間もカチューシャを思いついて、そのもとになる物を薄い木で作って貰ったのだ。

其れに布をかぶせて、刺繍やビーズで飾っておしゃれなカチューシャができた。

それも店に出すと直ぐに売れてしまい。今元になる型を作って貰っている所だ。

ソロバンに関しては思った通りヤングマンは期待に目を輝かせて“任せて置いてください”とジュリエッタの書いた図面を大事そうに胸のポケットにしまって鼻の穴を膨らませた。

ヤングマンの好奇心が最大になった時の癖だ。