転生者公爵令嬢は王太子相手に商売で無双する。王太子妃なんかお断りイケメン執事の方が好みです

次の日トスと一緒にメロウ商会にヤングマンを訪ねていった。

トスはメロウ商会の1階にアクセサリー売り場と並行してサロペットなどの売り場もできていたので、その盛況な様子に驚いていた。

サロペットはある貴族家が侍女の制服にしたいと言う事でデザインの相談に乗って欲しいと言われているのだとヤングマンに相談された。

サロペットの件は母に任せたのでデザインの相談も母にしてもらうように言った。

そしてヤングマンに領地に行かなければならなくなった事とサロペットと、アクセサリーの件は指示がしてあるのでコンスタンスに出来上がってくると伝えた。

女店員のポーリーがジュリエッタたちに紅茶を持ってきてくれた。

ポーリーはトスを見て顔を赤らめて小さな声でトスに

「トス様お久しぶりです。なかなか顔を見せて下さらなかったので寂しかったです」

と言ったのをジュリエッタは聞き逃さなかった。

トスは何食わぬ顔で

「領地に行っていたのでこちらに来るのは久しぶりになりますね」

と躱していたが、ジュリエッタはなぜか胸の奥にイラっとした思いが渦巻いてポーリーの事は無視した。

ポーリーは紅茶を入れた後もなかなか部屋を出て行こうとしない。

トレイを胸に抱えてトスを見つめている。

ジュリエッタは、ヤングマンに大事な話があると言ったので、ヤングマンがポーリーを下がらせた。

ジュリエッタはそろばんを作って貰う事にしたのだ。

ジュリエッタ自身公爵家の経理をする上でそろばんが是が非でもほしかった。

会計士にはただ支払いの会計をしてもらっているだけで、前世のお小遣い帳より低級なものだった。

会計士はすぐに断った。自分でつけた方がよくわかる。

前世は経理をやっていたのだ。その方式も変えなければならないと思っている。

きっと領地には長くいるようになるしこれからトスも忙しくなるので、トスの補佐をする人を従僕の一人に頼んではどうかと提案した。

まだ人を雇える余裕がないので二人いる従僕の内トスが決めた一人に留守の間の処理や執事の役目を、トスが領地から帰ってきた後教育し始めた。

馬の世話などは庭師にも手伝ってもらうようにして皆に掛け持ちで仕事をするようにお願いをした。