転生者公爵令嬢は王太子相手に商売で無双する。王太子妃なんかお断りイケメン執事の方が好みです

お茶を持ってきてくれた女性ポーリーはそう言って身を乗り出した。

なかなかにはっきりものをいう人だ。

「うん、そうだな。ちょっと路線を変更してみるのもいいかもしれませんね。女性目線の商品展開は考えてもいなかったです」

半信半疑でヤングマンは“ガラスケースがいるなあ“と呟いた。

「あら、ガラスケースはいりませんのよ。宝石じゃないのですから、皆に気軽に手に取って身に着けてみて買っていただきたいから、鏡は欲しいですが胸くらいの高さの台があればそこに白い布を敷いて飾ればいいと思いますの。あくまで庶民や学生相手のアクセサリーですから」

そう言うジュリエッタにそれなら倉庫に台は沢山あると言って二人を倉庫に連れて行った。

なるほど確かに高さが90センチや120センチ位の台が倉庫に積んであった。

台というより家具のような飾り脚の素敵なものもあった。

ジュリエッタはポーリーに頼んでビーズやリボンやバレッタの金具などの卸の店に連れて行って欲しいと言った。

それならメロウ商会のヤングマンあてに請求を回すように言えばいいと言ってくれて、早速ポーリーと出かけた。

ついでに台をカバーする布やネックレスを飾るネックレストルソーも買ってきた。

少しは投資しなければ売れないだろう。鏡は何個かあるようだった。

台に掛ける布は少し値が張ったがシルクで光沢のあるものにしたからだ。

ジュリエッタは前世の記憶を思い出してから、色々なアイデアが湧いてくるのは助かったのだが、公爵令嬢の物言いとは思えないような言葉使いを無意識にしてしまう事が増えて困惑した。

だから、初めて接する人や家族以外の貴族の方々と話すときには気を付けなければいけないと肝に銘じた。

つい乱暴な言葉で毒づきたくなるのだがそれは心の中だけで言ってストレスを発散していた。