転生者公爵令嬢は王太子相手に商売で無双する。王太子妃なんかお断りイケメン執事の方が好みです

ここはシュバイツァー王国でも3本の指に入る公爵邸の応接間、3本の指に入ると言っても公爵家は3家しかなくてわがメロウ公爵家は実は3番目、しかもかなりの差を開けられての3番目なのだ。

一応父親は外交を担う外務大臣なのだけれど、とにかく一つの事しかできない不器用な人で、領地経営は領地の家令に任せていて、一応メロウ商会というものを持ってはいるが鳴かず飛ばずで燻っている。

父親トーマニア・ケニア・メロウ公爵は一応外務大臣で外交の担当でもあるが、何せ押しが弱くいつも相手の言いなりになるので、大事な会合の時にはなぜか長女の私ジュリエッタ若干10歳から駆り出されているのだ。

昼間の会議には出られないがその後のパーテイなら出席可能なのだ。

そしてそのパーテイこそが裏の外交を牛耳る場所なのだ。昼間の会議はその前哨戦。

ちょっと可愛い仕草で他国の叔父様方を翻弄しつつ、いつの間にか話をシュバイツァー王国の有利なように進めると言うか丸め込むのがとても上手だからなのだが“いい加減しっかりせえよ!”とわが父ながら情けないのだが毎度泣きつかれて面倒くさいのだが、叔父様方をお手々の上でコロコロするのが楽しくてついてきてしまうのだ。

例えば、農産物の関税について我国シュバイツァー王国は10%隣国は15%多い方が当然実入りが多いけれど、大きすぎると国内に入ってくる輸入の農産物の価格は高くなる。

だから隣国にも足並みを揃えさせたかったのだ。そこで私がでばって行って、小さな綺麗な石ころを白と黒書く15個づつ用意して我が国の関税10個隣国の関税15個合わせて25個の白と黒の石を,1個づつあっちとこっちに置いていく残った一個は負けた方が貰うとなった。

父親と隣国の外交官がじゃんけん3回勝負をして思惑通り父の負け、何事にも押しの弱い父親はじゃんけんもすこぶる弱いのだ。

という事でシュバイツァー王国は13%隣国12%と相成って、わ~~いと言って大喜びする10歳の女の子にしてやられた隣国の叔父様はそれでもニコニコ可愛いと言って、頭をなでなでしてくださった。

結局隣国は15%を12%に下げて我が国は10%を13%に上げたのだ。

そんな調子でいつも叔父様方をけむに巻いていた父と娘。

そんな事で罰が当たったのか、ある日隣国に言った父親が嵐の中航行していた船が沈没し、帰らぬ人となったのだ。随行していた父の侍従もまた亡くなってしまった。

そしてそのショックでジュリエッタは前世の記憶を思い出すと言う、なんともハチャメチャな事になってしまったのだ。