一国の双子の皇女ですが土いじりが趣味です!〜恋愛?結婚?なんて興味ないです!〜

先程とは打って変わって豪華なドレス、薄化粧、アクセサリーをつけて城を歩けば完璧な皇女様の出来上がり。

私はこの胸の痛みを相談するため、片割れのメルフィの元へ向かっていた。

酷い時は1日中図書室に籠ってるほど本好きなメルフィ。
今日もいるんだろうなぁと思いつつ足を運んだ。



「メルフィー!私よ!いるー?」

図書室に私の声がした響くと、メルフィは丁度本の入れ替えをしてたみたいで脚立に乗ってこちらを見つけて頬笑む。


「あらアルティったら珍しいわね」


私に気づくと脚立から降りて近づいてきた。

私と違って茶色のストレートな髪質に緑色の瞳。
似てるところと言えば顔立ちくらい。
そのくらい私たちは正反対だ。



「はい、今日の出来栄え」

「あらいつもありがとう」


そう言って花かんむりを手渡した。
メルフィはしばらく花かんむりを見つめていたが、私が言葉を発しないからかメルフィから声をかけてくれた。

「今日は一体どうしたの?絶対何かあったでしょう?」

「うん…あのね、私、初恋したみたいなの」

「え…?アルティが!?あの土いじりしかしないアルティが!?」

「失礼ね…」

するとメルフィは目の色を変えて根掘り葉掘り尋ねてくるようになった。

「相手は?今城にいるのかしら?」

「相手は私より濃い金髪で、瞳も金色でキラキラで吸い込まれそうになって…」



「え、それって…」



急にメルフィの表情が固くなる。
そして外から声が聞こえたから私はメルフィに連れられて窓辺へ向かった。


すると先程会った高貴な方がいるではないか。


丁度馬車に乗って帰るところのようだ。


「あの方を知らないの?!」

「う、うん…」

「隣国のアメストリス帝国の第1皇子、スティール様よ!…まさかとは思うけど土いじりしてる時にお会いしたんじゃないわよね?」

「おっしゃる通りです…」



するとメルフィは頭を抱えてまずそうな顔になった。

「これがお父様に知られたら…」



「アールーティーリーエ!!!」



「ほら、言わんこっちゃない。行ってきなさいよ」


「はい…」

私は半べそかきながらお父様の元へ向かった。