咄嗟に駆け寄った雫は、床にぶつかる寸前のルカを抱きとめた。
しかし、腕の中のルカはぐったりとし、浅い呼吸しかしていない。
服は所々破れ、ボロボロ。
いつもサラサラで整っているプラチナカラーの髪は乱れ、
血が混じったように濡れている。
首筋や腕、額からも出血し、火傷の跡が全身に広がっていた。
赤い瞳は辛うじて開かれているものの、虚ろで焦点が合っていない。
その惨状を見た瞬間、雫は言葉を失い、
震える唇から絞り出すように声を上げた。
「なっ、な、何があったの……!?ルカ!!大丈夫!?!?!」
抱きしめた腕に力を込める。
心臓が張り裂けそうなくらい早鐘のように打つ。
――どうして、こんな姿に……?
雫の目には涙が浮かび、恐怖と怒りと不安が入り混じる。
彼女はその場から動けず、ただルカの顔を覗き込み、
必死に答えを求めた。



