柔らかいクッションが身体を受け止める。 けれど、心はちっとも落ち着かなかった。 胸の奥が、ざわざわと波立っている。 理由の分からない不安が、薄い膜のように張り付いて離れない。 (……どうしてだろう) ほんの少し前まで、あんなに綺麗な夜を見ていたのに。 ルカの隣で、笑っていたはずなのに。 雫はぎゅっと両手を握りしめる。 ――大丈夫。 ――ルカは強いし、きっと何事もない。 ――すぐ戻ってくる。 そう言い聞かせるように、何度も心の中で繰り返した。