終わりから始まる恋を、君と


(近……っ!)

意識した瞬間、頬が熱くなる。

視界は真っ暗なのに、ルカの存在だけが、やけにはっきりしていた。

そうして――

おぼつかない足取りのまま、数歩、進んだところで。

ルカが、ぴたりと足を止めた。

「……ここだ」

その声は、どこか楽しそうで。

次の瞬間、ルカは雫の耳元へと、すっと顔を近づけた。

吐息が耳にかかるほどの距離。

「……っ」

雫の肩がびくりと震える。

心臓が、早鐘を打ち始めた。

その耳元で――

囁くような声が、静かに響く。