その間に。 ちゃぷん、と水の音。 食器同士が軽く触れ合う、乾いた音。 気づけば、ルカはもう片付けを終えていた。 シンクに残るのは、きちんと伏せられた食器だけ。 「……あっ」 雫は、目を見開いたまま、思わず声を上げる。 「わ……っ! ご、ごめんなさい……! また全部やらせちゃって……!」 ぺこぺこ、と何度も頭を下げる。 反射的な動きだった。 そうしないと、いけない気がして。 すると、ルカは一瞬だけきょとんとした顔をしてから―― ほんの少し、口元を緩めた。