その言葉に、ルカの表情が揺れる。 怒りでも、拒絶でもなく――戸惑いと、恐怖。 「……俺は……」 声が、震えた。 「俺は、お前を……巻き込みたくねぇ……」 雫は、そっと首を振る。 「……巻き込まれる、なんて思ってないです」 一歩、近づく。 朝の光が、二人の影を重ねた。 「……私は、自分で選びました」 逃げた夜。 森に入ったこと。 そして――ここにいること。 「……ここにいるのは、私の意思です」 ルカは何も言えなくなった。