雫はそっとルカを見つめる。
胸の奥が、じんわりと温かくなっていくのを感じながら。
思わず、涙が溢れた。
拭っても、拭っても、止めどなく頬を伝って落ちていく。
悲しいんじゃない。
むしろ、逆だった。
――嬉しかったのだ。
どうしようもないくらいに。
ルカが、今まで出会った誰よりも優しくて、あったかくて――
抑えきれないほど、愛おしかったから。
突然泣き出した雫に、ルカはぎょっと目を丸くする。
「え、あ……!? ど、どうした……!?」
慌てた様子で、背中を擦ったり、顔を覗き込んだり。
落ち着かない手つきで、あわあわと動き回る。
「わっ、悪りぃ......! まだ痛ぇか……!?」
少しズレた言葉を、必死に並べながら。
そんなルカの姿を見て――
雫は、ふっと、思わず吹き出した。



