「っ……」
ルカは言葉を失った。
光は一点に集まり、焼けただれていた肩を優しく包み込んでいく。
じわ……。
皮膚が、ゆっくりと引き寄せられるように収束していく。
赤黒かった傷が薄れ、裂けていたはずの場所が、何事もなかったかの
ように塞がっていく。
痛みが、引いていくのが、はっきりと分かった。
そして――
光が、すっと消えた。
雫はゆっくりと目を開く。
そこには、もう傷はなかった。
焼け焦げた痕跡も、血も、最初から存在しなかったかのように。
ただ、元のままの肩があるだけ。
雫は、そっと手を離した。
指先は、少しだけ震えていた。



