ルカの右肩に、雫の指先が触れる。 「……っ」 ルカの肩が、びくりと震えた。 触れられるとは思っていなかったのだろう。 驚きと戸惑いが、その表情に浮かぶ。 「……何、を……」 言葉は、途中で途切れた。 雫は目を閉じ、意識を指先へと集中させる。 ――治れ。 心の中で、そう念じた瞬間。 淡い光が、雫の白く華奢な指先から溢れ出した。 虹色の揺らめきを帯びた光。 柔らかく、静かで、それでいて確かな輝き。 まるで、オーロラが夜空から零れ落ち、 そのままルカの右肩に宿ったかのようだった。