首切り台に首を固定され、逃げ場のない状態で、ルカは静かに目を閉じる。
その姿を見た瞬間、雫の中で何かが弾けた。
「やめて……っ!!やめて!!!!」
フェンスを叩く手に力がこもる。
ガンッ、ガンッ、と鈍い音が響いた。
けれど、誰一人として振り向かない。
歓声は止まらない。
「ルカは……化物なんかじゃない……っ!!」
声が枯れていく。
喉が焼けるように痛い。
それでも、止められなかった。
「私なんかの血を飲んだだけで……
あんなに苦しそうにするような人なんだよ……!!」
涙で視界が滲む。
それでも、必死に、ルカの姿を見失わないように目を開く。
「あの日……っ、私が一番欲しかった言葉をくれたのは
ルカなんだよ……!!」
声が震え、足もガクガクと揺れる。



