(違う)
(そんなの違う)
これいいなんて、そんなわけがない。
だって。
ここまで来たのは。
見つけてしまったのは。
好きにさせたルカなのに。
雫は震える声で叫ぶ。
「勝手に決めないでよ……!!」
喉が痛い。
息が続かない。
それでも、叫ぶのをやめられなかった。
「私が……ここにいるのも……!!
ルカの隣にいるのも……っ!!」
言葉が途切れる。
涙で視界が滲んで、ルカの姿が歪む。
それでも、消えない。
「私の意志なんだから.......っ!!!!!」
あの笑みだけが、やけに鮮明だった。
兵士の一人が、ルカへ視線を向ける。



