それから低く言った。 「とりあえず……ここは危ねぇ」 森の奥を見ながら続ける。 「追ってが来る可能性もある」 雫も森を見た。 静かすぎる森。 安全ではない静けさ。 「……移動する?」 ルカは一瞬考えてから頷く。 「そうだな」 短く。 雫は深く息を吸った。 そして一歩踏み出す。 「じゃあ、行こ」 ルカが横目で見る。 「どこにだ?」 雫は少しだけ考えて―― 「森の中。」 そう言って歩き出した。