終わりから始まる恋を、君と


静かな焦りが、森の空気に溶けていく。

しばらくの沈黙のあと。

雫が小さく言った。

「……じゃあ、考えよう」

ルカの視線が動く。

雫は顔を上げる。

まだ痛みは残っている。

呼吸も安定していない。

それでも、目はまっすぐだった。

「ちゃんと……考えればいい」

ルカはしばらく黙って雫を見ていた。

そして――小さく息を吐く。

「……楽観的すぎるだろ」

雫は少しだけ笑う。

「今さらでしょ」

一瞬の間。

ルカは視線を逸らす。

「……っ、ふ。」

呆れたような、諦めたような息。