終わりから始まる恋を、君と


――ルカ。

青ざめた顔。

閉じかけた瞳。

乱れた銀の髪。

身体中に走る、焼けただれた痕。

裂けた衣服の隙間から覗く皮膚は、ところどころ黒く焦げ、

聖水によるものだと一目で分かった。

鎖が、両手首を拘束している。

逃げ場なんて、どこにもない。

「……ルカ……」

声にならない声が、唇から零れた。

その瞬間だった。

「――誰だ」

低く、鋭い声。

兵士が振り向く。

ぎろりとした視線が、まっすぐ雫を射抜いた。

空気が、一気に張り詰める。