「地下牢ってどこにありますか!?」 もう一人の女性が、少し声を潜めて答える。 「すぐそこの曲がり角を曲がったところにある教会の地下よ。 吸血鬼は、一人で逃げ出せないように神の加護下にある教会で拘束して おくのが決まりなの。 それよりあなた......その怪我は――」 しかし、雫はそれを遮るように頭を下げ、声を震わせながら言った。 「ありがとうございました!!」 その言葉と同時に、言葉の続きを聞くこともなく、雫は教会の地下牢へ 向かうべく、曲がり角に向かって全力で走り出した。