喉が焼けるように痛み、身体が小さく震える。 頭の中にあるのは、ルカのことばかりだった。 ――ルカはどこに行ったの? ――無事? ――まさか……捕まった? 考えれば考えるほど、胸が苦しくなる。 胃の中が空っぽになるまで吐ききって、雫は荒い息のまま、袖で口元を 拭った。 涙と吐瀉物でぐしゃぐしゃになった袖を、それでも離せず、 口を押さえたまま立ち上がる。 足元がふらつく。 それでも、じっとしてはいられなかった。 「……ルカ……!」 掠れた声で名前を呼びながら、雫は部屋を出た。