あれからどれくらい夢を見ただろうか?近所のスーパーマーケットへ買い物に行っているのだが、道中どんなことを話していたかは覚えていない。僕のことを愛してくれる彼女なんだ、多分微笑ましい会話を交わしながら手を繋いだのだろう。2006年なんて本来子供だった僕は母親と買い物に行ってカゴの中にお菓子を入れる。なんて感じだ。
「あなたカートお願い。さてさてぇ…」
「…」
当時のことはよく思い出せないが、とにかく肉とか野菜が安い!
「今日はあなたの好きなハンバーグにしよっか!夏だしロコモコがいい?」
「ロコモコ?あぁ食べたいな…」
よかった好きな食べ物は共通していた…ハンバーグ…!あのふわっとジューシー…ってあれいない!?
「あなた何してるの?お酒いらないの?」
「いぃいるいる…!」
僕はお酒好きだ。彼女を小走りで追いかけてお酒のコーナーに行くとまた息を飲んだ。
「…今と全然違う…」
普段見る商品がある一方、終売したと思われる商品も並んでいる。
「どうしたの?あなたこれ好きでしょ?」
何だこれ…アサヒ…プライムタイム?2025年の現在では見たこともない缶ビールだ。この青い缶のビールが当時売られていたのか?いや現代にあるなら飲んでみたかった…
「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるよ」
「はーい」
シャー…キュッ…
やっぱりトイレの鏡を見ても自分の顔はわからなかった。着ている服はアロハシャツに短パン、サンダルを履いているのは確認できるのだが、どうしても顔だけは見せてくれない。やっぱり僕は幸人じゃない…だって、普段こんなラフな格好しないからだ。
「まぁ…こんな俺も悪くないか…」
僕は彼女が並ぶレジの方へ向かった。
ピッ…ピッ…
やっぱりセルフレジというものはなく、店員さんにお金を払ってお釣りとレシートを受け取る。現代ほど技術が進化していない感じが懐かしい。笑顔で接客するスーパーのおばさんと談笑する彼女。今住んでいる場所は地域の交流が深いことが肌で感じられた。
「今日は旦那さんお休みなんですね?」
「そうなんですよ!いつもなら買い物面倒くさがって付いてこないんですけど〜今日は珍しく付き合ってくれて!」
「あらいいじゃない?相変わらず仲良くてよかったわ〜」
「ハハハ…」
ここは笑って誤魔化すしかなかった。彼女の言葉を段々と聞いているうちに、自分が思っているより違う人物像だと感じ始めた。だから変に発言して本来の自分としてのボロを出すわけにはいかなかった。
「今日はいっぱい買っちゃったぁ!」
両手が塞がるほどのエコバッグを持ちながら車に向かう。車種は、見たことはあるが詳細まではわからない。荷物を車に乗せて僕は運転席に乗ろうとした。そしたら
「私運転するわ!」
「いいよ俺するよ」
「いいから!だから助手席座って!」
「…!?」
急な大声に驚き、僕は言われた通り助手席に座るしかなかった。行きの運転も彼女だったが、どうして僕に運転させないのだろうか?
ブーン…
「さあさあ…私は夕飯の支度するから、あなたはお酒でも飲んで休んでて」
「うん…」
だらぁん…
「はぁ~…」
プシャッ…ゴクゴク…
「あぁ~うめぇ…!」
このアサヒプライムタイム?美味いなぁ…僕はこの世界の余韻に浸るようにくつろいでいた。
ジュー…ジュー…
甘く香ばしい玉ねぎの香りが鼻に吹き抜ける。2006年は現代と比べれば多少の温度差はある。住めば都ではないが、幸せな生活がちゃんとあると感じられる。テレビを観ながらお酒を飲んでいたら気付けば夜になり
「そろそろ夕飯になるわよ!」
「わかった!」
今日はロコモコだ!最近食べていなかったから久しぶりのロコモコに僕は心を躍らせた。目の前にある幸せを楽しんでいた僕だったが、遂に僕の正体が判明する時が近付いていた。ようやく僕は、謎に包まれていた正体を知ることになる。
「あなたカートお願い。さてさてぇ…」
「…」
当時のことはよく思い出せないが、とにかく肉とか野菜が安い!
「今日はあなたの好きなハンバーグにしよっか!夏だしロコモコがいい?」
「ロコモコ?あぁ食べたいな…」
よかった好きな食べ物は共通していた…ハンバーグ…!あのふわっとジューシー…ってあれいない!?
「あなた何してるの?お酒いらないの?」
「いぃいるいる…!」
僕はお酒好きだ。彼女を小走りで追いかけてお酒のコーナーに行くとまた息を飲んだ。
「…今と全然違う…」
普段見る商品がある一方、終売したと思われる商品も並んでいる。
「どうしたの?あなたこれ好きでしょ?」
何だこれ…アサヒ…プライムタイム?2025年の現在では見たこともない缶ビールだ。この青い缶のビールが当時売られていたのか?いや現代にあるなら飲んでみたかった…
「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるよ」
「はーい」
シャー…キュッ…
やっぱりトイレの鏡を見ても自分の顔はわからなかった。着ている服はアロハシャツに短パン、サンダルを履いているのは確認できるのだが、どうしても顔だけは見せてくれない。やっぱり僕は幸人じゃない…だって、普段こんなラフな格好しないからだ。
「まぁ…こんな俺も悪くないか…」
僕は彼女が並ぶレジの方へ向かった。
ピッ…ピッ…
やっぱりセルフレジというものはなく、店員さんにお金を払ってお釣りとレシートを受け取る。現代ほど技術が進化していない感じが懐かしい。笑顔で接客するスーパーのおばさんと談笑する彼女。今住んでいる場所は地域の交流が深いことが肌で感じられた。
「今日は旦那さんお休みなんですね?」
「そうなんですよ!いつもなら買い物面倒くさがって付いてこないんですけど〜今日は珍しく付き合ってくれて!」
「あらいいじゃない?相変わらず仲良くてよかったわ〜」
「ハハハ…」
ここは笑って誤魔化すしかなかった。彼女の言葉を段々と聞いているうちに、自分が思っているより違う人物像だと感じ始めた。だから変に発言して本来の自分としてのボロを出すわけにはいかなかった。
「今日はいっぱい買っちゃったぁ!」
両手が塞がるほどのエコバッグを持ちながら車に向かう。車種は、見たことはあるが詳細まではわからない。荷物を車に乗せて僕は運転席に乗ろうとした。そしたら
「私運転するわ!」
「いいよ俺するよ」
「いいから!だから助手席座って!」
「…!?」
急な大声に驚き、僕は言われた通り助手席に座るしかなかった。行きの運転も彼女だったが、どうして僕に運転させないのだろうか?
ブーン…
「さあさあ…私は夕飯の支度するから、あなたはお酒でも飲んで休んでて」
「うん…」
だらぁん…
「はぁ~…」
プシャッ…ゴクゴク…
「あぁ~うめぇ…!」
このアサヒプライムタイム?美味いなぁ…僕はこの世界の余韻に浸るようにくつろいでいた。
ジュー…ジュー…
甘く香ばしい玉ねぎの香りが鼻に吹き抜ける。2006年は現代と比べれば多少の温度差はある。住めば都ではないが、幸せな生活がちゃんとあると感じられる。テレビを観ながらお酒を飲んでいたら気付けば夜になり
「そろそろ夕飯になるわよ!」
「わかった!」
今日はロコモコだ!最近食べていなかったから久しぶりのロコモコに僕は心を躍らせた。目の前にある幸せを楽しんでいた僕だったが、遂に僕の正体が判明する時が近付いていた。ようやく僕は、謎に包まれていた正体を知ることになる。


