声をかけられてハッとし、慌てて身体を離した。
「ありがとう…」
「なんだ…、あの人彼女かぁ…」
「彼女な距離感だったよねぇ…」
「あーあ、あんなイケメンの彼女があんな地味なやつって…羨まし〜」
ずきりと胸が一瞬痛む。こんな言葉をかけられたのは、なにも今日が初めてじゃない。
高校でも、イケメンでスタイルの良い彼のことを好いている人から妬みや嫉妬を向けられこうやってこそこそと話されることが多かった。
彼と付き合うってなった時から、もうこれは覚悟していた。
しょうがないよね…。
「元気出しなよ」
「倉くん…」
「実紀には俺がいるだろ」
そう、くん…。
倉くんの優しさが、じわりと心に沁みる。
好きだなぁ…っ。
「…うんっ。そうだね」
「あんなやつらに何言われたって、気にすんなよ」
ぽすっと肩を優しく叩かれた。
その優しさに、思わず微笑んだ。
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「わーっ!」
ライトアップされて、赤や青、緑に黄色などの色んな色の光がきらきらと輝いている。
「水族館だっ…!」
「めっちゃ目きらきらしてる」
ちょっと笑われた。



