「やだやだ!エドワード様は私の婚約者になるの!」
3歳か?私は思わず妹のステファニーについて思ったが、
私と婚約になりそうだった侯爵家のエドワード様について、
突然自分が婚約者になりたいと言い出したのだ!
「あのね……」
私が色々突っ込もうとしたら、馬鹿親2人が……
「そうかーステファニーが婚約者になりたいんだね」
「私達伯爵家からしたら、どっちが婚約しても政略結婚になるから構わないわよ」
……馬鹿か??????????????????????????
これは一応言っておくが、正直エドワード様との婚約は嬉しいので、
私自身奪われたくないって気持ちが0では無い。
がそれ以前だ!
侯爵家との関係は言うまでもなく大事である!相手格上だし!
でこんなワガママな問題児ステファニーを差し出すって、どう考えても危ないでしょうが!
こんなことを自分で言えば自惚れになるが、ステファニーがあまりにも酷すぎて堂々と言おう!
私のほうが絶対にマシなはずだ!
これは自惚れでは無いはず!だってあんな3歳児みたいな女、確定トラブルでは無いか!
それに比べたら、私のほうが絶対にマシだと思うことは、これは自惚れでも何でもあるまい!
元々ステファニーはすぐに甘えてものを要求して、ワガママを通してきた。
馬鹿親2人も、ステファニーは可愛いねぇとして、何でも甘やかしてきた。
だが今回は家の中の問題で済まないでしょうが!
何故それが分からないのか!
私がある意味唖然としていると……
「良し決めた!ステファニー安心をおし、ナタリーからステファニーに婚約者を変更するように提案したいと思う!」
「いいわね、ナタリーならきっと良縁がまた見つかるから大丈夫よ」
??????????????????????
いやいやだからさぁ、お母様?それ私の気持ちはどうでもいいの?って怒りよりも、
確かにお母様は私ならば何とかなるって思っているのかもしれなくて、それはある意味正しいと思うけど(自惚れる気は無いが……)
そもそもの問題としてステファニーとかいう問題児を侯爵家に送り込むことがヤバいってどうして分からないの!
はぁ……こんな分からない人に何て説明すればいいのか……
私が頭を抱えていると、馬鹿ファニーが言い出す……
「お姉様!譲ってくれてありがとうございますわ!」
この馬鹿は、人のものを欲しがるところがあるからね、私も甘ちゃんじゃないからやらんって拒否して、両親に睨まれても無視しているが、
いらないものならば気前良く上げてたから、今回もそっちだと誤解しているのかしら?
違うわよ、エドワード様とは婚約したいわよ。とは言え、政略結婚でもあるし、ちまたの、愛の真実だから絶対みたいな感覚では無いですが、あとこんなことで争うなんてこと令嬢としてもしたくないってせいで、いまいち怒りも湧いてこないが……
だけどさぁ貴族令嬢だから思う、お前に侯爵家の夫人は無理があって失礼になるから!
さぁこの侮辱にしかならない事実をどう伝えればいいのか!
「……あのお父様?お母様?ステファニーでは問題になるのでは?」
一応侮辱にならないギリギリの範囲をついたつもりだが……
「お姉様酷いですわ!」
何て叫ぶボケがいる、お前は黙ってろ!
すると愚かなお父様が……
「そうだぞ、ステファニーがかわいそうではないか」
いやいやかわいそうなのはどう考えても私だろ!って言いたいが同情を買いたいほど私は安い女では無い!
お前ら舐めてるのか?
そしてお母様が……
「ステファニーは可愛いから大丈夫よ、きっと愛されますわ」
あのさぁ、こいつら頭おかしいの?ステファニーが可愛いのはてめーらの娘だからであって、よその家の侯爵家の方々が同じことを思う保証は無いだろうが!
こんな三歳児みたいな奴、可愛いよりはイライラか、最悪ブチ切れになると思うのですが!
だって実の姉である私ですら、馬鹿だのアホだの思うのですから!
どうしてこれが分からないのか!
私がもう困っているとお父様が宣言をする!
「分かったよナタリー、確かにエドワード殿がどう思うかは分からないな、ってことでお前とステファニーの2人でエドワード殿と会ってもらい気に入ってもらえたほうと婚約としよう、これで平等だろ?」
……どこが平等なんだか、元々私が婚約って形だったのに、勝手に競争にさせられた時点で私の損なんですけど、これを平等と言い張れるこいつの厚かましさが理解できない。
とは言えこの無能にしてはマシな案と思うしかないのであった……
ってことで私とステファニーの2人で侯爵家に後日向かうことになったのだが、
馬鹿親2人は、ステファニーにばかり豪華なオシャレをさせて、私にはろくな用意すら提供しようとしない……
私はこの時初めて殺意を覚えたこの馬鹿親に!
ステファニーが可愛くて仕方がない、ここまでは許そう。
その結果、私をここまでコケにしていい道理は一切無い。
絶対許さんと!
多分どこまで思っているかは知らないが、私を引き立て役にしたいと企んでいるな、仮に動機が違っていて、ステファニーが可愛い一心だったとしても、結果的にそうなっていて、そんな事にも気づかないボケに、私はもう耐える必要も無いなと確信したのであった!
というわけで、普通のオシャレ程度の私と、豪華なオシャレをしたステファニーが侯爵家にたどり着いたのであった……
しかしだ、いまいち私は非観していない。何故ならエドワード様ともあろうお方ならば、ステファニーが妻に相応しくないことは見切るはずだと……
問題は、伯爵家がヤバいのでは?って思われて、婚約自体をやめようって流れになることだけだ!
ということで、私だけはまともですってアピールしないと!
ああそう考えると、あの馬鹿家族共の振る舞いの中、伯爵家にメリット無しって思われたらどうしよう!
違う意味で緊張してきたのであった……!
「ナタリー嬢、ステファニー嬢よく来てくださいました、侯爵家へようこそ、エドワードです」
うん、やっぱエドワード様は素敵である、いやこういう言葉くらいは貴族は言えて当然ですけど、何て言うか雰囲気がいいんですよね、上手く説明できませんが。
すると馬鹿ステファニーが、
「エドワード様!私可愛いでしょう?婚約したいと思いません?」
……あのね、お前エドワード様はママじゃないのよ?そのアピールは論外でしょ!
見ているこっちが恥ずかしいレベルのアピールに、エドワード様は……
「……うん悪いけど今ので思ったよ、元々ナタリーと婚約する気だったが、揺ぎ無く決断できると……」
いいぞエドワード様!容赦の欠片も無くて良し!貴族たるものそうではなくてはね!
「そうよね、私と婚約したいわよね!」
いやいやあのセリフとあのちょっとひきつった暗い顔から、どう考えても、ステファニーは嫌ですってエドワード様思っているのどうして察しないのこの子は!
私はもう違う意味でハラハラしていた、エドワード様に失礼過ぎないかって意味で!
「……君は甘やかされてきたんだね、私は君のおばあちゃんではないよ……」
渾身の皮肉をエドワード様は言ったつもりだろうけど、ステファニーには通じない!
「そうよ!私は愛されてきたの!だからエドワード様も私を愛するはずですわ!」
私は流石に焦って言った!
「ステファニーやめなさい!エドワード様に勝手に愛されるみたいな強要はしないの!」
「何よお姉様、エドワード様を取られて悔しいからってやめて欲しいですわ!」
……頭痛い!私がそんな低レベルのわけないでしょう!エドワード様に失礼で、最悪伯爵家と侯爵家がこじれることを恐れてのことよ!
でもこの馬鹿に理解させることなんてできない!
私がとまどっているとエドワード様の声が暗く響いた……
「仮に君しか結婚できる相手がいなかったとしたら私は一生独身を選ぶよ、それくらいステファニー嬢と結婚したいと思わないな!」
「え!?」
流石のボケファニーも驚いている……
「……貴族としてどころか、人間失格レベルに酷いでは無いか、私が誰を愛しようが私の勝手だ、どうして君にいちいち指図されないといけないのか!」
ああ……明らかにお怒りになっている……
「言っておくがあえて断定させてもらう!仮に王太子様の命令であっても私が誰を愛するかは私の自由だ!もちろん王太子様の命令には逆らえないから、その命じられた相手を愛している振りはするがな!それくらい君を愛するなんて不可能なんだ!」
エドワード様がこんなにお怒りになるのは初めて見た。
もっともそこまで長い付き合いでは無いから、お怒りになった事すらほとんど見たことは無かったが……
「あらエドワード様、王太子様に無礼ですわよ?」
無駄にイキったことを言うステファニーだったが……
「……君に言っても無駄だがあえて言おう、これは例えだし、王太子様ともあろうお方ならば、こんな道理は笑って下さるよ、君には分からないだろうがね!」
まぁ確かにステファニーにこういう大人の感覚は分からないでしょう、大人に言いつけてやるってノリの子供には……
それにしても、どうして同じ家に生まれてもこうなったのだろうか?
もちろん馬鹿親2人が甘かったからってのもあるだろうけど、私はああはならなかった、教育で何とかなるわけではないってことなんでしょうね!
「酷いわ酷いわ!2人して私をいじめるのね!エドワード様許して欲しかったら婚約して!」
駄々っ子以下の戯言に、エドワード様がついに切れてしまった!
「お前がかわいそうだろうが知ったことではないわ!これ以上ガタガタ抜かしてみろ、今すぐに叩き出してやるぞ!」
……馬鹿ねこいつ、私の実はエドワード様の好きな理由って、表面的には優雅な貴族そうでいて、理不尽には絶対に許さないという強い姿勢だったりするのよ……
だからこんな馬鹿に騙されるわけ無いって確信してたの……
まぁこの馬鹿には分からないだろうけど、逆鱗に触れたって奴よ……
弁えなさいここは家じゃないのだから!
その後泣き喚いたステファニーは叩き出された!
マジで容赦無し!
私はざまぁ見ろと思う気持ちは当然0では無いがそれ以上に、エドワード様が怒りの余り、婚約自体する価値無しと言い出しかねないことを恐れていたが……
「……大丈夫、私はナタリーとの婚約をやめる気は無いよ……」
素朴な言い方だったけど、ああ私ってこうも怒って伯爵家自体に見切りをつけそうな状況にも拘らず、捨てられないことが皮肉にも自分が思っている以上に愛されているのかもと分かった。
この点だけはステファニーに生まれて初めて感謝できることでしたわ!
そして結婚後私は両家の架け橋になる気は無い、常に侯爵家の利益を考え、伯爵家が不利益になろうが知った事では無かった。
当たり前である!
ただし伯爵家に仕えるもの達が路頭に迷うことは嫌なので、そこだけはエドワード様にお願いをして助けてもらうことにした。
家なんか潰れようがどうでもいいのよ、あの馬鹿3人が路頭に迷おうが知ったことじゃないのだから!
3歳か?私は思わず妹のステファニーについて思ったが、
私と婚約になりそうだった侯爵家のエドワード様について、
突然自分が婚約者になりたいと言い出したのだ!
「あのね……」
私が色々突っ込もうとしたら、馬鹿親2人が……
「そうかーステファニーが婚約者になりたいんだね」
「私達伯爵家からしたら、どっちが婚約しても政略結婚になるから構わないわよ」
……馬鹿か??????????????????????????
これは一応言っておくが、正直エドワード様との婚約は嬉しいので、
私自身奪われたくないって気持ちが0では無い。
がそれ以前だ!
侯爵家との関係は言うまでもなく大事である!相手格上だし!
でこんなワガママな問題児ステファニーを差し出すって、どう考えても危ないでしょうが!
こんなことを自分で言えば自惚れになるが、ステファニーがあまりにも酷すぎて堂々と言おう!
私のほうが絶対にマシなはずだ!
これは自惚れでは無いはず!だってあんな3歳児みたいな女、確定トラブルでは無いか!
それに比べたら、私のほうが絶対にマシだと思うことは、これは自惚れでも何でもあるまい!
元々ステファニーはすぐに甘えてものを要求して、ワガママを通してきた。
馬鹿親2人も、ステファニーは可愛いねぇとして、何でも甘やかしてきた。
だが今回は家の中の問題で済まないでしょうが!
何故それが分からないのか!
私がある意味唖然としていると……
「良し決めた!ステファニー安心をおし、ナタリーからステファニーに婚約者を変更するように提案したいと思う!」
「いいわね、ナタリーならきっと良縁がまた見つかるから大丈夫よ」
??????????????????????
いやいやだからさぁ、お母様?それ私の気持ちはどうでもいいの?って怒りよりも、
確かにお母様は私ならば何とかなるって思っているのかもしれなくて、それはある意味正しいと思うけど(自惚れる気は無いが……)
そもそもの問題としてステファニーとかいう問題児を侯爵家に送り込むことがヤバいってどうして分からないの!
はぁ……こんな分からない人に何て説明すればいいのか……
私が頭を抱えていると、馬鹿ファニーが言い出す……
「お姉様!譲ってくれてありがとうございますわ!」
この馬鹿は、人のものを欲しがるところがあるからね、私も甘ちゃんじゃないからやらんって拒否して、両親に睨まれても無視しているが、
いらないものならば気前良く上げてたから、今回もそっちだと誤解しているのかしら?
違うわよ、エドワード様とは婚約したいわよ。とは言え、政略結婚でもあるし、ちまたの、愛の真実だから絶対みたいな感覚では無いですが、あとこんなことで争うなんてこと令嬢としてもしたくないってせいで、いまいち怒りも湧いてこないが……
だけどさぁ貴族令嬢だから思う、お前に侯爵家の夫人は無理があって失礼になるから!
さぁこの侮辱にしかならない事実をどう伝えればいいのか!
「……あのお父様?お母様?ステファニーでは問題になるのでは?」
一応侮辱にならないギリギリの範囲をついたつもりだが……
「お姉様酷いですわ!」
何て叫ぶボケがいる、お前は黙ってろ!
すると愚かなお父様が……
「そうだぞ、ステファニーがかわいそうではないか」
いやいやかわいそうなのはどう考えても私だろ!って言いたいが同情を買いたいほど私は安い女では無い!
お前ら舐めてるのか?
そしてお母様が……
「ステファニーは可愛いから大丈夫よ、きっと愛されますわ」
あのさぁ、こいつら頭おかしいの?ステファニーが可愛いのはてめーらの娘だからであって、よその家の侯爵家の方々が同じことを思う保証は無いだろうが!
こんな三歳児みたいな奴、可愛いよりはイライラか、最悪ブチ切れになると思うのですが!
だって実の姉である私ですら、馬鹿だのアホだの思うのですから!
どうしてこれが分からないのか!
私がもう困っているとお父様が宣言をする!
「分かったよナタリー、確かにエドワード殿がどう思うかは分からないな、ってことでお前とステファニーの2人でエドワード殿と会ってもらい気に入ってもらえたほうと婚約としよう、これで平等だろ?」
……どこが平等なんだか、元々私が婚約って形だったのに、勝手に競争にさせられた時点で私の損なんですけど、これを平等と言い張れるこいつの厚かましさが理解できない。
とは言えこの無能にしてはマシな案と思うしかないのであった……
ってことで私とステファニーの2人で侯爵家に後日向かうことになったのだが、
馬鹿親2人は、ステファニーにばかり豪華なオシャレをさせて、私にはろくな用意すら提供しようとしない……
私はこの時初めて殺意を覚えたこの馬鹿親に!
ステファニーが可愛くて仕方がない、ここまでは許そう。
その結果、私をここまでコケにしていい道理は一切無い。
絶対許さんと!
多分どこまで思っているかは知らないが、私を引き立て役にしたいと企んでいるな、仮に動機が違っていて、ステファニーが可愛い一心だったとしても、結果的にそうなっていて、そんな事にも気づかないボケに、私はもう耐える必要も無いなと確信したのであった!
というわけで、普通のオシャレ程度の私と、豪華なオシャレをしたステファニーが侯爵家にたどり着いたのであった……
しかしだ、いまいち私は非観していない。何故ならエドワード様ともあろうお方ならば、ステファニーが妻に相応しくないことは見切るはずだと……
問題は、伯爵家がヤバいのでは?って思われて、婚約自体をやめようって流れになることだけだ!
ということで、私だけはまともですってアピールしないと!
ああそう考えると、あの馬鹿家族共の振る舞いの中、伯爵家にメリット無しって思われたらどうしよう!
違う意味で緊張してきたのであった……!
「ナタリー嬢、ステファニー嬢よく来てくださいました、侯爵家へようこそ、エドワードです」
うん、やっぱエドワード様は素敵である、いやこういう言葉くらいは貴族は言えて当然ですけど、何て言うか雰囲気がいいんですよね、上手く説明できませんが。
すると馬鹿ステファニーが、
「エドワード様!私可愛いでしょう?婚約したいと思いません?」
……あのね、お前エドワード様はママじゃないのよ?そのアピールは論外でしょ!
見ているこっちが恥ずかしいレベルのアピールに、エドワード様は……
「……うん悪いけど今ので思ったよ、元々ナタリーと婚約する気だったが、揺ぎ無く決断できると……」
いいぞエドワード様!容赦の欠片も無くて良し!貴族たるものそうではなくてはね!
「そうよね、私と婚約したいわよね!」
いやいやあのセリフとあのちょっとひきつった暗い顔から、どう考えても、ステファニーは嫌ですってエドワード様思っているのどうして察しないのこの子は!
私はもう違う意味でハラハラしていた、エドワード様に失礼過ぎないかって意味で!
「……君は甘やかされてきたんだね、私は君のおばあちゃんではないよ……」
渾身の皮肉をエドワード様は言ったつもりだろうけど、ステファニーには通じない!
「そうよ!私は愛されてきたの!だからエドワード様も私を愛するはずですわ!」
私は流石に焦って言った!
「ステファニーやめなさい!エドワード様に勝手に愛されるみたいな強要はしないの!」
「何よお姉様、エドワード様を取られて悔しいからってやめて欲しいですわ!」
……頭痛い!私がそんな低レベルのわけないでしょう!エドワード様に失礼で、最悪伯爵家と侯爵家がこじれることを恐れてのことよ!
でもこの馬鹿に理解させることなんてできない!
私がとまどっているとエドワード様の声が暗く響いた……
「仮に君しか結婚できる相手がいなかったとしたら私は一生独身を選ぶよ、それくらいステファニー嬢と結婚したいと思わないな!」
「え!?」
流石のボケファニーも驚いている……
「……貴族としてどころか、人間失格レベルに酷いでは無いか、私が誰を愛しようが私の勝手だ、どうして君にいちいち指図されないといけないのか!」
ああ……明らかにお怒りになっている……
「言っておくがあえて断定させてもらう!仮に王太子様の命令であっても私が誰を愛するかは私の自由だ!もちろん王太子様の命令には逆らえないから、その命じられた相手を愛している振りはするがな!それくらい君を愛するなんて不可能なんだ!」
エドワード様がこんなにお怒りになるのは初めて見た。
もっともそこまで長い付き合いでは無いから、お怒りになった事すらほとんど見たことは無かったが……
「あらエドワード様、王太子様に無礼ですわよ?」
無駄にイキったことを言うステファニーだったが……
「……君に言っても無駄だがあえて言おう、これは例えだし、王太子様ともあろうお方ならば、こんな道理は笑って下さるよ、君には分からないだろうがね!」
まぁ確かにステファニーにこういう大人の感覚は分からないでしょう、大人に言いつけてやるってノリの子供には……
それにしても、どうして同じ家に生まれてもこうなったのだろうか?
もちろん馬鹿親2人が甘かったからってのもあるだろうけど、私はああはならなかった、教育で何とかなるわけではないってことなんでしょうね!
「酷いわ酷いわ!2人して私をいじめるのね!エドワード様許して欲しかったら婚約して!」
駄々っ子以下の戯言に、エドワード様がついに切れてしまった!
「お前がかわいそうだろうが知ったことではないわ!これ以上ガタガタ抜かしてみろ、今すぐに叩き出してやるぞ!」
……馬鹿ねこいつ、私の実はエドワード様の好きな理由って、表面的には優雅な貴族そうでいて、理不尽には絶対に許さないという強い姿勢だったりするのよ……
だからこんな馬鹿に騙されるわけ無いって確信してたの……
まぁこの馬鹿には分からないだろうけど、逆鱗に触れたって奴よ……
弁えなさいここは家じゃないのだから!
その後泣き喚いたステファニーは叩き出された!
マジで容赦無し!
私はざまぁ見ろと思う気持ちは当然0では無いがそれ以上に、エドワード様が怒りの余り、婚約自体する価値無しと言い出しかねないことを恐れていたが……
「……大丈夫、私はナタリーとの婚約をやめる気は無いよ……」
素朴な言い方だったけど、ああ私ってこうも怒って伯爵家自体に見切りをつけそうな状況にも拘らず、捨てられないことが皮肉にも自分が思っている以上に愛されているのかもと分かった。
この点だけはステファニーに生まれて初めて感謝できることでしたわ!
そして結婚後私は両家の架け橋になる気は無い、常に侯爵家の利益を考え、伯爵家が不利益になろうが知った事では無かった。
当たり前である!
ただし伯爵家に仕えるもの達が路頭に迷うことは嫌なので、そこだけはエドワード様にお願いをして助けてもらうことにした。
家なんか潰れようがどうでもいいのよ、あの馬鹿3人が路頭に迷おうが知ったことじゃないのだから!

