片思いをする彼の瞳に片思いしてしまった私。そう、この恋は実らない。

 知りもしないまま、この恋は終わるのね。

 分かっていたはずなのに……。こんな日が来ることなんて、頭ではいくらでも理解していたはずなのに。

 心の奥が重苦しいだけで、体まで動きづらくなるなんて知らなかった。

「ルドウィック様は、王女殿下が輿入れされたらどうなさるのですか?」

 ようやく聞けた言葉は、自分が聞きたいこととは少し違うものだった。
 だけど今の私には、それが精一杯。

 だって彼の思いを聞いてしまえば、もっと心の奥が重くなることなど分かっていたから。

「どう……ですか」

 普段からあまり口数の少ないルドウィックは、私の言葉に考え込んでいるようだった。

 深い意味はなかったのだけど、もしかしてこれも聞いてはいけない感じだったかしら。

 あまりそういうのも分からないから、無難そうな質問をしてしまったのだけど。