『ボカロ歌ってほしいです!』
『洋楽で!』
『オリジナル曲の「グッドバイ」歌ってください!』
俯いていく私の手を、昴がギュッと強く握る。それにハッとして私も強く握り返した。今日は悲しい日。だけど、昴が私との生涯を誓ってくれる特別な日でもあるの。
「じゃあ、ボカロのヒビカセ歌っちゃいま〜す!」
私がそう明るく言うと、コメント欄がまた流れていく。私は曲を流す準備をした。呼吸を整える。大丈夫。最後までファンを楽しませないと。泣くのは全て終わってからだ。
半年前、喉に違和感を覚えて病院に行った。そこで診断されたのは咽頭がんだった。そこで告げられたのは、私にとっては余命宣告より辛いものだった。
『手術をすれば治りますが、その場合、声帯を切除することになります』
もう歌えない。声も出せない。絶望で目の前が真っ暗になった。神様はどうしてこんな酷いことをするんだろう?ただ、泣くことしかできなかった。
『洋楽で!』
『オリジナル曲の「グッドバイ」歌ってください!』
俯いていく私の手を、昴がギュッと強く握る。それにハッとして私も強く握り返した。今日は悲しい日。だけど、昴が私との生涯を誓ってくれる特別な日でもあるの。
「じゃあ、ボカロのヒビカセ歌っちゃいま〜す!」
私がそう明るく言うと、コメント欄がまた流れていく。私は曲を流す準備をした。呼吸を整える。大丈夫。最後までファンを楽しませないと。泣くのは全て終わってからだ。
半年前、喉に違和感を覚えて病院に行った。そこで診断されたのは咽頭がんだった。そこで告げられたのは、私にとっては余命宣告より辛いものだった。
『手術をすれば治りますが、その場合、声帯を切除することになります』
もう歌えない。声も出せない。絶望で目の前が真っ暗になった。神様はどうしてこんな酷いことをするんだろう?ただ、泣くことしかできなかった。



