こうして、育てることになった女の子。名前は聞く必要ない。〝君〟で良い。俺を好きなら、それで俺は満たされる。
毎日家に帰るのが楽しみで、寄り道は絶対しない。お土産を持って帰り、俺を見ると震える君の目の前にしゃがみ、お土産をチラつかせる。
「一緒に食べたい?」
お腹を空かせているだろうに、首を横に振る君。おかしいな、聞き分けの良い子なはずなのに。
「一緒に、食べるよね?」
「……うん」
「うん、良い子だね」
頭を撫でてあげると、反射で体を縮こませている。俺にぶってほしいの?初めから頷いていたら済む話なのに。
〝原満さんはどんな方がタイプですか?〟
トークバラエティ番組で、よく聞かれる質問。俺はいつも、〝俺を好きでいてくれる子〟って答える。要は従順な子。俺を好きでいてくれる子は、俺の要望を必ず受け入れてくれるし。
「だから君も、俺に従順でいてよ」
だって…。俺のこと、好きなんでしょ?



