前田くん。――前田義人は、中学時代はバレー部だった。
――部室に戻ると、琴音さんと松岡くんがお喋り中だった。
私は、誰かと一局指そうかなと思った。
前田くんは詰将棋の本を鞄から取り出した。
「村家はこの詰将棋が解けるか? 初段を目指す七手詰め」
「この本は私も前に読んだから答えを知っているよ」
「村家は一度解いた問題を覚えているのか?」
「そうだよ」
「村家が言っているのは、問題を見れば思い出せるって意味か?」
――でなきゃ天才です。
「そうです」
「それなら俺も出来る」
前田くんの低い声はよく通る。
前田くんは私の目を見て話す。
――青いあざをどう思っているのだろう?
――部室に戻ると、琴音さんと松岡くんがお喋り中だった。
私は、誰かと一局指そうかなと思った。
前田くんは詰将棋の本を鞄から取り出した。
「村家はこの詰将棋が解けるか? 初段を目指す七手詰め」
「この本は私も前に読んだから答えを知っているよ」
「村家は一度解いた問題を覚えているのか?」
「そうだよ」
「村家が言っているのは、問題を見れば思い出せるって意味か?」
――でなきゃ天才です。
「そうです」
「それなら俺も出来る」
前田くんの低い声はよく通る。
前田くんは私の目を見て話す。
――青いあざをどう思っているのだろう?
