好きでも嫌いでもなく、もうどうでもいい~自称聖女に寝取られたあなたになど、何の価値があるとでも?~

 曲はゆったりとして優雅なメヌエットから、テンポが良く小気味よいワルツに変わる。

 その曲に合わせるように動けば、なんだか心は一気に晴れやかになった。

 私はキララとダレンが入った休憩室を、ノックすることなく一気に開ける。

 予想していた通り、中では裸で絡み合う二人がベッド上にいた。

 私はそれを確認すると、躊躇なく一気に大声を上げる。

 いくら王宮内で音楽がかかっているとはいえ、女性の大きな悲鳴が上がれば、誰もが立ち止まった。

 そして慌てふためく彼らに一度微笑みかけたあと、私はその場にへたり込み、両手で顔を覆い尽くす。

「な、何よあんた!」
「リー、リーシア、こ、これは違うんだ!」

 二人の怒号など誰も気にしない。

 ただ私の悲鳴を聞きつけた多くの参加者たちが、急ぎ部屋の前に駆けつけてくれた。