好きでも嫌いでもなく、もうどうでもいい~自称聖女に寝取られたあなたになど、何の価値があるとでも?~

 そしてルミナの隣に座ると、急に二人がぽろぽろと泣き始める。

「ルミナ嬢、これはどういうことなの?」
「彼女たちの婚約者は、国王陛下よりキララ様のお付きに選ばれた者たちでして」

 その言葉に、私は数日前の光景を思い出す。

 彼女たちの涙のわけも、聞かなくともすぐに理解出来た。

「リーシア様、お願いいたします。どうかキララ様の態度について国王陛下にお口添えしてもらえませんか?」
不躾(ぶしつけ)なお願いなのは承知しております。ですが、先日彼から婚約を保留したいと言われてしまって」

 涙ながらに必死に訴える彼女たちを見ていると、ちゃんとお相手の婚約者のことを好きだったのだということが分かる。

 そしてきっと、まだ彼女たちはちゃんと好きなのだろう。

「私とて意見出来るような立場ではないのよ?」

 この中では、確かに私が一番言える立場には違いない。

 私はこの国唯一の公爵家の令嬢であり、母は現国王の妹。
 つまり私は国王陛下の(めい)にあたる立場だ。

 だけど……。