王宮から帰ってからは、穏やかな生活を送っています。
まぁ、蛇族の領地から出かけることはないし、ほとんどライナスさんのお家から出ることもないのだけれど。
もともとがインドアなタイプなので、そんな生活も苦ではない。
そして、現在私は用意してもらった道具でひたすら編み物をして過ごしている。
「奈々実、そろそろ休まないと」
ライナスさんが、程よく疲れたころにしっかりお茶を携えて声をかけてくれる。
その時は編み物で凝ってしまった肩を揉んでくれるのだ。
おかげで、程よい休憩をはさんで毎日何かしらを仕上げているので、だいぶ作ったものが溜まってきた。
「これ、つたないものだけれど使ってくれる人いないかしら?」
私は自分が編んだものを見て、思わず口にすると今日は一緒にお茶をしていたケイリーさんがニコッと微笑んで言った。
「それなら、今度ある朝市に並べてみたら?」
朝市に?
蛇族の領地内には市場があって、そこには日々いろんなお店が並んでいる。
野菜や肉に衣料品などなんでも並ぶのが、朝市である。
「私が出店しても大丈夫ですか?」
私の疑問に、ニコっとケイリーさんは微笑むと言った。
「だって、朝市の管理はライナスの仕事だもの。オッケーが出ればすぐに出店できるわよ」
ケイリーさんの説明に私はライナスさんを見上げる。
「これは、いつも丁寧に作っているもんね。売れると思うよ」
ライナスさんからもお墨付きをもらったので、今回は編みあがっている作品を一気に売りに出すことにしました。
早いもので、翌朝には朝市の一角を確保してくれたのでライナスさんに連れて行ってもらって作った品を並べ始めた。
すると、準備中の市場には可愛らしい子どもたちもたくさんいた。
そんな子どもたちが私のお店にちょこんと集まってくる。
「可愛い! お花だぁ」
髪飾りや、結び紐や、ヘアバンド、そんな小物のコーナーに子どもたちは興味があるみたい。
「そういってくれて嬉しいな。よかったら、見てて大丈夫だからね」
私が笑みを浮かべて言えば、子どもたちは嬉しそうに私の編んだものを眺め始めた。
「これ、可愛い。でも、私お金無いんだよね」
ちょうど私の世界だと小学校の低学年くらいの女の子が言えば、隣の子も頷いている。
まだこのくらいの子だとお小遣いをもらうってこともなさそうだもんね。
「それじゃあ、奈々実のお店だよ!見てってねって声かけお願いしていいかな?」
私の提案に子どもたちは一つ頷くと、元気に店頭で声を上げてくれた。
すると、大人がちらほらやってきて、少しづつ物が売れ始めた。
ストールやマフラー、スヌードは説明もしたりしてほとんどが売れていった。
「もう、ほとんど売れちゃったね……」
楽しそうに手伝ってくれた子どもたち、もちろんそのまま帰すわけがない。
「お手伝いありがとうね。これは今日のお手伝いのお駄賃よ」
私は子どもたちが声掛けを始める前に、それぞれが気になっていた品を売り場から外して確保していた。
三人の子どもたちに手渡すと、袋の中を見てとても驚いた顔をした。
そして一番大きな子が言う。
「これ、もらっていいの?」
「もちろん、みんなが声掛けしてくれたおかげで、たくさん売れたからね。私助かったもの」
私の返事に三人は顔を見合わせると、ニコッと笑って言った。
「奈々実お姉ちゃん、ありがとう!」
素敵で楽しい、朝市を体験して、今後は定期的に朝市に出たいというとライナスさんはそれを受け入れてくれたのだった。
まぁ、蛇族の領地から出かけることはないし、ほとんどライナスさんのお家から出ることもないのだけれど。
もともとがインドアなタイプなので、そんな生活も苦ではない。
そして、現在私は用意してもらった道具でひたすら編み物をして過ごしている。
「奈々実、そろそろ休まないと」
ライナスさんが、程よく疲れたころにしっかりお茶を携えて声をかけてくれる。
その時は編み物で凝ってしまった肩を揉んでくれるのだ。
おかげで、程よい休憩をはさんで毎日何かしらを仕上げているので、だいぶ作ったものが溜まってきた。
「これ、つたないものだけれど使ってくれる人いないかしら?」
私は自分が編んだものを見て、思わず口にすると今日は一緒にお茶をしていたケイリーさんがニコッと微笑んで言った。
「それなら、今度ある朝市に並べてみたら?」
朝市に?
蛇族の領地内には市場があって、そこには日々いろんなお店が並んでいる。
野菜や肉に衣料品などなんでも並ぶのが、朝市である。
「私が出店しても大丈夫ですか?」
私の疑問に、ニコっとケイリーさんは微笑むと言った。
「だって、朝市の管理はライナスの仕事だもの。オッケーが出ればすぐに出店できるわよ」
ケイリーさんの説明に私はライナスさんを見上げる。
「これは、いつも丁寧に作っているもんね。売れると思うよ」
ライナスさんからもお墨付きをもらったので、今回は編みあがっている作品を一気に売りに出すことにしました。
早いもので、翌朝には朝市の一角を確保してくれたのでライナスさんに連れて行ってもらって作った品を並べ始めた。
すると、準備中の市場には可愛らしい子どもたちもたくさんいた。
そんな子どもたちが私のお店にちょこんと集まってくる。
「可愛い! お花だぁ」
髪飾りや、結び紐や、ヘアバンド、そんな小物のコーナーに子どもたちは興味があるみたい。
「そういってくれて嬉しいな。よかったら、見てて大丈夫だからね」
私が笑みを浮かべて言えば、子どもたちは嬉しそうに私の編んだものを眺め始めた。
「これ、可愛い。でも、私お金無いんだよね」
ちょうど私の世界だと小学校の低学年くらいの女の子が言えば、隣の子も頷いている。
まだこのくらいの子だとお小遣いをもらうってこともなさそうだもんね。
「それじゃあ、奈々実のお店だよ!見てってねって声かけお願いしていいかな?」
私の提案に子どもたちは一つ頷くと、元気に店頭で声を上げてくれた。
すると、大人がちらほらやってきて、少しづつ物が売れ始めた。
ストールやマフラー、スヌードは説明もしたりしてほとんどが売れていった。
「もう、ほとんど売れちゃったね……」
楽しそうに手伝ってくれた子どもたち、もちろんそのまま帰すわけがない。
「お手伝いありがとうね。これは今日のお手伝いのお駄賃よ」
私は子どもたちが声掛けを始める前に、それぞれが気になっていた品を売り場から外して確保していた。
三人の子どもたちに手渡すと、袋の中を見てとても驚いた顔をした。
そして一番大きな子が言う。
「これ、もらっていいの?」
「もちろん、みんなが声掛けしてくれたおかげで、たくさん売れたからね。私助かったもの」
私の返事に三人は顔を見合わせると、ニコッと笑って言った。
「奈々実お姉ちゃん、ありがとう!」
素敵で楽しい、朝市を体験して、今後は定期的に朝市に出たいというとライナスさんはそれを受け入れてくれたのだった。



