大きな王宮の中を進み、謁見の間と思われる扉の前にたどり着いた。
かなり広いので、このあと自力で戻ってねと言われたら無理だと思う。
しかし、私が一人になることはないし自力でも歩かないので大丈夫!
大きな扉を開いた部屋の中には、背の高い大きな男性とその男性にお膝抱っこされた小柄な黒髪黒目の女性がいた。
「あぁ、間違いなく日本人だわ‼」
抱っこされていた女性が嬉しそうに声を上げている。
そんな女性を愛おしそうに眺めた後で、男性は私を抱っこするライナスさんに視線を向けて話し始めた。
「こたびの報告にあった、落ち人はライナスが抱えている女性であっているか?」
その問いかけに、ライナスさんは答えた。
「えぇ、彼女が落ちてきた奈々実です。俺の番です」
ライナスさんの返答に、一つ頷くと男性は私にも声をかけてくる。
「落ち人、奈々実。私はサールーン王国の王、エドアルドだ。この世界で生きる上で困ったことがあればいつでも頼ってくれていい。落ち人の保護は王家の義務で、この世界での後見的な立場になる」
その言葉に、私は少し考えてから返事をした。
「住むところにも困っていませんし、ライナスさんは私を大切にしてくれています。だから、大丈夫です」
私の返答にライナスさんは少し嬉しそうに表情を緩めた。
「そうなのね! それは本当に良かった。なかなか謁見に来てくれないから心配していたけれど、困っていないのなら大丈夫ね」
抱っこされている女性も安堵の表情で、私を見つめて微笑んでくれた。
「私はまどか。あなたよりだいぶ早くにこの世界に来た落ち人よ」
やっぱりというか、彼女も落ち人だったらしい。
「時代は似ている時だと思うのだけれど、私はもうここで二百年近く生きているの。同じ落ち人として、困ったことがあったらいつでも相談に乗りますね」
ありがたい、言葉に頷きつつ彼女の二百年という年月の長さに驚く。
だって、彼女はどう見ても私より少し年上の女性くらいにしか見えないからだ。
「あぁ、見た目が気になるわよね。私はエドの番だから、エドの寿命に沿うように長寿になったのよ。だから老化も緩やかなの。サクラとフブキもすでに百五十歳は超えているのよ?」
ここまで案内してくれた彼らは少年少女の見た目ですでに私よりはるかに年上だった……。
獣人族、見た目で歳が予測できない種族だと痛感したのだった。
そして、私はこの国のトップにご挨拶をしたとはなんとみんなで食事することになった。
緊張するかと思ったけれど、すでに二百年一緒にいるらしい国王夫妻も抱っこで食べさせるスタイルでの食事風景に、これはこんなにも続くものなのかと内心でがっくりしたのは言うまでもない。
サールーンでは番にご飯を食べさせるのが、男性にとっての愛情表現の一種なのでこれはなくなることはなさそうである。
かなり広いので、このあと自力で戻ってねと言われたら無理だと思う。
しかし、私が一人になることはないし自力でも歩かないので大丈夫!
大きな扉を開いた部屋の中には、背の高い大きな男性とその男性にお膝抱っこされた小柄な黒髪黒目の女性がいた。
「あぁ、間違いなく日本人だわ‼」
抱っこされていた女性が嬉しそうに声を上げている。
そんな女性を愛おしそうに眺めた後で、男性は私を抱っこするライナスさんに視線を向けて話し始めた。
「こたびの報告にあった、落ち人はライナスが抱えている女性であっているか?」
その問いかけに、ライナスさんは答えた。
「えぇ、彼女が落ちてきた奈々実です。俺の番です」
ライナスさんの返答に、一つ頷くと男性は私にも声をかけてくる。
「落ち人、奈々実。私はサールーン王国の王、エドアルドだ。この世界で生きる上で困ったことがあればいつでも頼ってくれていい。落ち人の保護は王家の義務で、この世界での後見的な立場になる」
その言葉に、私は少し考えてから返事をした。
「住むところにも困っていませんし、ライナスさんは私を大切にしてくれています。だから、大丈夫です」
私の返答にライナスさんは少し嬉しそうに表情を緩めた。
「そうなのね! それは本当に良かった。なかなか謁見に来てくれないから心配していたけれど、困っていないのなら大丈夫ね」
抱っこされている女性も安堵の表情で、私を見つめて微笑んでくれた。
「私はまどか。あなたよりだいぶ早くにこの世界に来た落ち人よ」
やっぱりというか、彼女も落ち人だったらしい。
「時代は似ている時だと思うのだけれど、私はもうここで二百年近く生きているの。同じ落ち人として、困ったことがあったらいつでも相談に乗りますね」
ありがたい、言葉に頷きつつ彼女の二百年という年月の長さに驚く。
だって、彼女はどう見ても私より少し年上の女性くらいにしか見えないからだ。
「あぁ、見た目が気になるわよね。私はエドの番だから、エドの寿命に沿うように長寿になったのよ。だから老化も緩やかなの。サクラとフブキもすでに百五十歳は超えているのよ?」
ここまで案内してくれた彼らは少年少女の見た目ですでに私よりはるかに年上だった……。
獣人族、見た目で歳が予測できない種族だと痛感したのだった。
そして、私はこの国のトップにご挨拶をしたとはなんとみんなで食事することになった。
緊張するかと思ったけれど、すでに二百年一緒にいるらしい国王夫妻も抱っこで食べさせるスタイルでの食事風景に、これはこんなにも続くものなのかと内心でがっくりしたのは言うまでもない。
サールーンでは番にご飯を食べさせるのが、男性にとっての愛情表現の一種なのでこれはなくなることはなさそうである。



