玄関開けたら、異世界でした。

香水のプレゼント以外にも今日は服屋さん、靴屋さん、色々見て回って荷物がたくさんになったので、なんと荷馬車で荷物をお家に配達してもらうことになった。



 この崖の中も土竜族の地下都市同様に崖の中に街があるので、不思議だけれどしっかりと機能しているし、崖の中でも明るいし、夜には薄暗くなる。

 どういった作りでそうなっているのか分からないけれど、崖の中の街でもきちんと時間経過がわかるし、一日が終わるのだ。





 そうしてたくさんのお買い物を抱っこで終わらせて、ライナスさんのお家に帰る。



 ライナスさんのお家の隣は族長であるケイリーさんのお家で、家族は近くに住むのが一般的らしいことが分かった。



 そうしてお買い物から帰ってくると、ケイリーさんはお庭の花壇のお世話をしていた。



 

「あぁ、お帰り。しっかり買い物してきた? 奈々実のものは自分でそろえるっていうからライナスに任せたけれど」





「いろいろ買いすぎだと思うくらい買ってもらいました。よかったのでしょうか?」





 かなりの買い物っぷりだったので、私はケイリーさんに思わず聞いてしまう。





「番にいろいろ買うのは、甲斐性のうちだから良いのよ。 まぁ、ライナスの様子を見てると、すごかっただろうことは分かるけれどね」





 ケイリーさんは苦笑しつつも、そういう習性みたいなものだから気にしなくていいとのことだった。





「奈々実にいろいろ選ぶの楽しかったから、また買い物いこうね」



 しばらくは大丈夫だと思うのだけれど、なんだか買い物に目覚めさせてしまった感じがする。

 近いうちに実行しそうで怖いから、今度は適度な量の食べ物とかをお願いしようと思う。



「今日は飾り物とか買わなかったし、次はそういうのも見たいな」



 あぁ、やっぱりなんかいろいろ買いそうで危ない‼

 今のうちに意思表示しておいたほうがいいかもしれない。



「ライナスさん。私、次はお花とか、おいしいお菓子や果物がいいな」





 抱っこの状態でライナスさんを見つめつついえば、ライナスさんはキラキラの笑顔で次回の買い物内容に関する私の訴えを承諾してくれたのだった。



 飾り物回避できたと思った私は、甘かったのは数日後に思い知った。



 お仕事に行ったライナスさんが、帰りに持ってきたのはティアラと首飾りと耳飾りの三点セットだった。

 キラキラのエメラルド色の大きな石のついたきれいな飾り。



 だから、豪華すぎますって‼

 私は、普通の大学生だったんだから……。



 私、なかなかサールーンの習慣や行動になれることは難しいのではと感じて、深い深いため息をついたのだった。