おれが、おまえを、可愛くしてやる。

 と思いつつ、寝室を出て、台所で水仕事をする浅葱さんを通りざまに見つつ(ワイシャツの袖を七分丈までまくり上げて黒エプロンで尊さ成分爆発してた)、洗面所に向かう……っておおお、三面鏡になってるこの洗面台……ひええ。面白いので鏡を引いて寝ぐせチェックもしてみる。洗い立てできちんと……そうだ、浅葱さんにセットして貰ったからつやんつやんのすっぴん髪。ひえードライヤーとやり方変えるだけでこんなにも髪、さらさらになるんだ……。面白いのでシャンプーのCMごっこなんかしてみる。下から髪を指ですくいあげてさらさらー、ってやつ。それから後ろ向いて、両手で首らへんから髪を持ち上げてさらぁ……って落ちるやつ。面白いわーアッハ。

「……なにしてる」

 浅葱さんの声がしたので盛大にずっこけそうになった。どこから見られてましたか? 「あ……の。髪。髪、……すっごくサラツヤで……ありがとうございます。すんごく触り心地がいいし天使の輪っかが出来ててすんばらしい、……です」