この家、全員まともじゃない。

「新しい、家族……?」


私の名前は、神崎 琴音。


呑気で普通の高校生。


だったはずが────。


お母さんの爆弾発言で、安定した生活が終わった。


いやいやいや、新しい家族って、無理だよっ……


そもそも、馴染めるか分かんないし……


急に、環境変わっても……、ね?


そう考えて、早速断ろうとする。


特に何も考えずに、口を開いた。


「無理だよっ。絶対仲良くなれな「強制よ。」


鋭く遮られる。


な、なんで……


普段朗らかなお母さんが、真面目な顔で……


いつもの優しい笑顔はどうしたの?


どんどん私は不安になっていく。


今、私はどんな表情をしているのだろう。


お母さんは、そんな私を気にも止めず、衝撃的な言葉を放った。




「この世は、お金でできているのよ。」




えっ?




お、お母さん……?


どういうこと……?


ショックで動けない……


なんか、疑心暗鬼になっちゃうよ……っ!


耐えきれなくなって、ドアへ向かう。




「琴音ッ!!」




乱暴に私の手を掴むお母さん。


右手に鋭い痛み。


血、出てる……


怖いし……


何よりも────────


ショック、だ……


視界が滲む。


「放してっ!!お母さんなんか、私の家族じゃないっ!!」


言った後に、後悔した。


「ごめんなさい……っ」


涙を拭い、私は家を出た。


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