「し、……篠田さんは。どうして、IT系で働こうと思ったんですか。あんな過酷な仕事を続けられる理由は……」
「なんだろ」考えるときの癖か。細い顎をつまむ彼。「気が付いたら……って感じだったかな。ぼく、留学してるし。早く就職したくて。就活しているうちに自然とそうなったんだよなぁ。みんなで和気あいあいと、ひとつのものを作るのってやっぱ楽しいし……」
「あ。それです」
「なにが?」質問するときも彼の声音は穏やかだ。正直、彼の話術にすっかり乗せられている自分がいる。
「あたしも、……学生時代、吹奏楽やってたんで。それで……就活しているうちに、自分は、みんなで、ひとつの物事を作るのが好きなんだ、って実感して……それで」
「んで。アパレルに転職したのは何故?」
「好き、だから……」あたしは素直に答えた。「退職して。休養して。ゆっくり、考えたんです。自分になにが、出来るのか。なにが……したいのか。
残業代がっぽがっぽ出ても、遣う時間なかったんで、毎日ショッピング行ったりして。……友達はみんな仕事や家庭があるから、会えないし……で。
孤独を、ファッションが、癒してくれたんです。
「なんだろ」考えるときの癖か。細い顎をつまむ彼。「気が付いたら……って感じだったかな。ぼく、留学してるし。早く就職したくて。就活しているうちに自然とそうなったんだよなぁ。みんなで和気あいあいと、ひとつのものを作るのってやっぱ楽しいし……」
「あ。それです」
「なにが?」質問するときも彼の声音は穏やかだ。正直、彼の話術にすっかり乗せられている自分がいる。
「あたしも、……学生時代、吹奏楽やってたんで。それで……就活しているうちに、自分は、みんなで、ひとつの物事を作るのが好きなんだ、って実感して……それで」
「んで。アパレルに転職したのは何故?」
「好き、だから……」あたしは素直に答えた。「退職して。休養して。ゆっくり、考えたんです。自分になにが、出来るのか。なにが……したいのか。
残業代がっぽがっぽ出ても、遣う時間なかったんで、毎日ショッピング行ったりして。……友達はみんな仕事や家庭があるから、会えないし……で。
孤独を、ファッションが、癒してくれたんです。



