あなたの息遣い。厚い胸板の感触。固いお腹。前を向いたときのきりりとした眼差し。首筋にうっすら汗をかいて……あたしの背や膝下に回されたあなたの大きな手のひらの感触。……どれもが、あたしを、虜にして、離さない。
自分から誘っておいてなんだけど。その日。せっかくの初デートなのに。あたしは、居酒屋で、寝落ちしてしまった。
あなたは、あたしを起こすことなどなく。携帯などいじらず。じぃーっとあたしを見ていた。起きた瞬間、美しい眼差しとかち合って、どぎまぎした。「うわごめんなさい。あたし、……寝ちゃってた? ああぁ本当……ごめんなさい!!」
テーブルに手をついて詫びるあたしの頭をぽんぽんするあなた。あたしが顔を起こすとあなたは、柔らかく笑い、「疲れているんだよ」と言っておしぼりを差し出す。
「中村さん。仕事帰りで疲れてるのに、むしろ、誘ってくれて、ありがとう。……眠ってくれて、むしろ役得だよ。
きみの、可愛い寝顔が見られたから……もっと、見ていたい」
「しっ……篠田さん……!」
「大樹って呼んで。美ー紗。おれたちもう、そういう関係だよね」
自分から誘っておいてなんだけど。その日。せっかくの初デートなのに。あたしは、居酒屋で、寝落ちしてしまった。
あなたは、あたしを起こすことなどなく。携帯などいじらず。じぃーっとあたしを見ていた。起きた瞬間、美しい眼差しとかち合って、どぎまぎした。「うわごめんなさい。あたし、……寝ちゃってた? ああぁ本当……ごめんなさい!!」
テーブルに手をついて詫びるあたしの頭をぽんぽんするあなた。あたしが顔を起こすとあなたは、柔らかく笑い、「疲れているんだよ」と言っておしぼりを差し出す。
「中村さん。仕事帰りで疲れてるのに、むしろ、誘ってくれて、ありがとう。……眠ってくれて、むしろ役得だよ。
きみの、可愛い寝顔が見られたから……もっと、見ていたい」
「しっ……篠田さん……!」
「大樹って呼んで。美ー紗。おれたちもう、そういう関係だよね」



