「……先輩、心臓、ちょっと速いです」
「……うるさい」
照れ隠しで彼女の額を軽く指で小突きながら返すと、彼女がくすくす笑った。
その笑い声が嬉しくて、彼女らしくて、どうしようもないほど愛おしい。
「ふふっ。……なんか、安心しました」
「……何がだ」
「だって……ずっと、私だけがドキドキしてるのかと思ってましたもん。先輩、ちょっといつもと違う顔を見せてくれた時もあったけど、ほとんど上司のままだったから……」
その言葉に、俺は小さく息を吐いた。
「……そんなわけないだろ」
むしろ逆だった。
ずっと理性で押さえ込んでいただけで、本当は限界だった。
「……ずっと、我慢してた」
ぽつりと零れた本音に、彼女がそっと俺の胸へ触れながらつぶやいた。
「……ねぇ先輩。私たち、もっと早くこうなれてたと思います?」
不意に向けられた問いに、俺は少しだけ目を伏せる。
「……うるさい」
照れ隠しで彼女の額を軽く指で小突きながら返すと、彼女がくすくす笑った。
その笑い声が嬉しくて、彼女らしくて、どうしようもないほど愛おしい。
「ふふっ。……なんか、安心しました」
「……何がだ」
「だって……ずっと、私だけがドキドキしてるのかと思ってましたもん。先輩、ちょっといつもと違う顔を見せてくれた時もあったけど、ほとんど上司のままだったから……」
その言葉に、俺は小さく息を吐いた。
「……そんなわけないだろ」
むしろ逆だった。
ずっと理性で押さえ込んでいただけで、本当は限界だった。
「……ずっと、我慢してた」
ぽつりと零れた本音に、彼女がそっと俺の胸へ触れながらつぶやいた。
「……ねぇ先輩。私たち、もっと早くこうなれてたと思います?」
不意に向けられた問いに、俺は少しだけ目を伏せる。
