もしも、明日世界が終わるなら〜今、I love youを言おう〜

「あのチーズケーキ食べるまでは死にたくないよ〜」

「葉桜さん、甘いもの高校の時も好きだったよね」

「うん。好き。お菓子食べたいために茶道部に入部したくらいだもん」

杏奈がフニャリと笑うと、悠太の頰が赤く染まる。それをジッと杏奈が見つめていると、悠太が口を開いた。

「チーズケーキ、僕も好きだから食べたいな」

「小川くんも甘いもの好きだったよね〜。北海道はチーズケーキ以外にも、海鮮やラーメン、ジンギスカンもおいしいらしいよね。行ってみたいなぁ……」

有給はどれくらい残っていたかな、と考えながら杏奈はカクテルを飲む。その時、世界が終わるなら悠太は何をするのだろうと気になった。

「小川くんは世界が終わるなら何したい?」

「葉桜さんに告白」

悠太が真っ直ぐ杏奈を見つめる。時が止まったかのように、バーに流れるBGMも、他の客の声も、何もかもが消えてしまう。

「ずっと言いたかったんだ。高校の頃から、僕は葉桜さんが好きだ」